最近、ニュースなどで「男性の育休」という言葉を耳にすることが増えたと感じませんか?
「うちの会社でも、そろそろ本格的に対応を考えないといけないかな…」と気にされている経営者様や人事担当者様も多いかもしれません。
実は先日、男性の育児休業(育休)に関する最新のデータが発表され、大きな話題となっています。
今回は、その調査結果のポイントと、無理なく進める「これからの職場づくり」について分かりやすく解説します。

厚生労働省が7月31日に発表した「雇用均等基本調査(男女が平等に働ける環境がどのくらい整っているかを調べる国の調査)」によると、2025年度の男性の育休取得率が50.9%となりました。
前年度から10.4ポイントも大きく増加し、調査開始以来、初めて5割を超えました。
これは、政府が掲げていた「2025年に50%」という目標を見事に達成した結果です。
男性が育児のために仕事を休むことが、もはや特別なことではなく、社会の「当たり前」に変わりつつあることがこの数字からも読み取れます。
一方で、女性の取得率(88.3%)と比べると、まだ約37ポイントの開きが残っています。
さらに注目していただきたいのが、実際に育休を取得する「期間」の違いです。
男性の育休取得は確かに定着してきていますが、「長期間しっかりと休んで育児に専念する」という点では、まだ女性との間に大きな差があるのが現状と言えます。
男性の育休取得率が5割を超えた今、企業には「制度がある」だけでなく、「気兼ねなく休める環境であること」が求められています。
とはいえ、「いきなり何カ月も休まれると業務が回らない」という現場の切実な声もよく耳にします。
そこで、現場の負担を減らしながらスムーズに導入するためのポイントを2つご紹介します。
1. 「産後パパ育休」を使いやすいきっかけにする
まずは「産後パパ育休(出生時育児休業:お子さんが生まれてから8週間以内に、合計4週間まで休みを取れる制度)」を積極的に活用してみるのがおすすめです。
この制度は、2回に分けて細かく取得できたり、事前に労使で話し合えば休業中に少しだけ働くことも認められていたりと、かなり柔軟な運用ができます。
「まずは1〜2週間だけ休んでみる」というスモールステップとして導入しやすいため、会社としても業務の調整がつけやすく、男性従業員にとっても育休に入るハードルが下がります。
2. 業務の属人化を少しずつ解消する
急な休業に対応するためには、業務の属人化(特定の担当者しか仕事の内容が分からない状態)を減らしていくことが欠かせません。
いきなり大がかりな仕組みを作る必要はなく、次のような小さな取り組みからで十分です。
こうした取り組みは、育休だけでなく、急な体調不良やご家族の介護によるお休みなど、あらゆる場面で「お互いに助け合える」強い組織づくりにつながります。
男性の育休推進は、従業員の方々のモチベーション向上や、企業の魅力アップ(人材の定着・採用力の強化)にもつながる非常にポジティブな取り組みです。
最初から完璧な制度を目指す必要はありません。
まずは「育休を取りたい」という声が上がったときに、会社として笑顔で背中を押してあげられるような、そんな温かい職場づくりに向けて、できることから一歩を踏み出してみませんか?
皆さまの会社がさらに働きやすく、活気ある職場へと成長していくことを心より応援しております。
厚生労働省【令和7年度雇用均等基本調査】
厚生労働省【産後パパ育休】