
昨今、夏の厳しい暑さが続く中、職場で熱中症になる方が急増しています。2025年のデータでは、職場で熱中症によって倒れたり亡くなったりした方の数が過去最多を記録しました。
従業員の命と健康を守るため、企業にはより一層の対策が求められています。ここでは、最新の現状と、企業が必ずやらなければならないルール、そして費用負担を軽くする補助金についてわかりやすく解説します。
2025年の職場における熱中症による死傷者数は、統計を取り始めてから(2005年)最も多い 1,803人(前年より546人増) に上りました。
こうした状況を受け、2025年6月より国が定めるルール(労働安全衛生規則)が厳しくなり、職場の熱中症対策は企業の「義務」となりました。
万が一、対策を怠って重大な事故が起きた場合、企業に対して罰則や業務の停止を命じられる可能性もあるため、形だけでなく「実際に効果のある対策」を行う必要があります。
【企業がやらなければならない3つの義務】
具体的なアクションの例:
熱中症対策には、クーラーの設置や専用の作業服など、ある程度のお金がかかります。そこで、60歳以上のシニア従業員がいる企業にぜひ活用していただきたいのが「エイジフレンドリー補助金(熱中症対策コース)」です。
これは、高齢の従業員が安全に働ける環境づくりを国がサポートしてくれる制度です。
注意点: 申請の期限は 2026年10月31日 までとなっていますが、国が用意した予算がなくなり次第、期限前でも終了してしまいます。
補助金の申請は事業者自身が行う必要があり、審査による要件確認や書類の準備には一定の時間を要しますし、実務対応も発生します。
「暑くなってから」ではなく、早めに行動することが大切です。
熱中症対策のルールづくりや補助金の活用は、従業員の命と健康を守るために非常に重要です。「何から手をつければいいかわからない」という場合でも、まずは職場の環境チェックや、自社で申請できる補助金制度がないか確認することから始めてみましょう。予算終了や手続きの時間を考慮し、本格的な暑さが到来する前に、余裕を持った早めの準備と対策をおすすめします。