
会社で働くうえで大切なルールをまとめたものが「就業規則」です。
では、その就業規則を作るときの“お手本”になるものがあるのをご存じでしょうか?
それが 厚生労働省の「モデル就業規則」 です。
今回は、モデル就業規則の最新版の内容について、できるだけわかりやすく解説します。
モデル就業規則とは、
厚生労働省が、労働基準法などの法律をもとに作成した「就業規則の見本」です。
こうした企業が 参考にするためのサンプル として公開されています。
あくまで「モデル(例)」なので、そのまま使う必要はありませんが、法律に沿った内容になっているため、とても信頼できる資料です。
このモデル就業規則は、法律の改正などにあわせて定期的に見直しが行われています。
最新版は、令和7年(2025年)12月に公表されました。
最新版で特に注目したいポイントは、大きく2つあります。
① 選挙に立候補するための休暇が追加されました
これまでモデル就業規則には、
についての規定はありましたが、
今回の改訂で、新しく「選挙に立候補するための休暇」 が追加されました。
具体的にはこんな内容です
労働者が次の場合に、会社は休暇を与えることが想定されています。
なぜこの規定が必要なの?
労働基準法では、
裁判員の職務や、法律で認められた選挙運動を行うために、労働者が時間や休暇を請求した場合、会社は原則として拒否できない
とされています。
そのため、
★ あらかじめ就業規則にルールを定めておく
★ 労働者も会社も安心して対応できる
という目的で、今回モデル就業規則に追加されました。
② 「特別休暇」の考え方がさらに広がりました
「特別休暇」とは、
年次有給休暇のように法律で義務づけられている休暇ではなく、会社が独自に設ける休暇のことです。
モデル就業規則では、これまでも次のような特別休暇の例が紹介されていました。
今回の改訂では、これに加えて、次のような休暇制度も検討例として紹介されています。
ポイント
これらは 必ず導入しなければならない制度ではありません。
しかし、
という観点から、
会社が検討する価値のある休暇制度として紹介されています。
モデル就業規則の最新版では、
★ 選挙に立候補するための休暇が新たに追加
★ 特別休暇の考え方がより幅広く紹介
されました。
就業規則は、
会社を守るためのルールであると同時に、働く人を守るためのルールでもあります。 「モデル就業規則」を参考にしながら、
自社に合った、わかりやすく、安心できる就業規則を整えていきましょう。
厚生労働省HP【モデル就業規則について】